厚生労働省の雇用動向調査で、2011年の雇用市場の流動性が、比較可能な2004年以降で最低の水準となっていることが分かりました。

入職率(年初の常用労働者数に対する入職者数の割合)は14.2%、離職率(年初の常用労働者数に対する離職者数の割合)は14.4%、前年と比べると、入職率、離職率ともに0.1ポイント低下した。 延べ労働移動率(入職率+離職率)は28.6%と比較可能な平成16年以降で最低の水準となっている。

厚労省の調査は経理職だけではないですが、転職市場の現場でも、ここ数年間、経理の転職市場の流動性が低いと感じています。今後も短期的に好転する兆しはありません。もともと経理職は、補充目的の募集が多い。辞める人がいなければ募集がない。流動性が高まらない限り経理の転職市場は好転しない。しかし、日本の置かれている環境をを考えると、国内経済は一時的に膨らむことはあっても、長期的には縮小傾向にあることは明らか。今の転職市場は、悪いのではなく、平常であると思った方が良いでしょう。