転職サービスdoda(デューダ)によると、doda登録者の2016年下半期(7~12月)の経理職を含む企画・管理系転職者の平均年齢が35.2歳と、07年下半期の調査開始以来、最高年齢を更新しました。過去10年間では5歳程度上昇しています。

全職種の転職者平均は32.5歳です。経理を含む企画・管理系職種は35.2歳、他職種よりも転職成功年齢が高い結果になっています。

doda求人情報を検索してみました。
経理・財務・管理会計・内部統制職を検索すると1,206件あります(2017/02/21現在)。
しかしながら、1,206件のうち管理職・マネージャーの募集は僅か2件。
そのような状況にもかかわらず、経理職を含む企画・管理系のdoda転職成功平均年齢が35.2歳ということは次の3つの理由が想定されます。

  • doda職種区分の企画・管理系の経理以外の職種での年齢が高い
  • 特別に僅かな数の高齢の転職成功者がいた
  • 30代半ばの非管理職求人が多い

上3つのうち、doda転職サービスにおいては30代半ばの非管理職求人が多いと私は推察しています。30歳代半ばで実務を自らこなすことができ、かつ実務の取り纏めおよび部下指導もできるような人物像に集中しているのではないでしょうか。部長や課長が安心して実務を任せられる部下を探しているといったイメージです。

まとめ

経理転職者の平均年齢は上昇傾向。その内訳は、職務内容は実務全般をhands on、すなわち直接[積極的に]実務に携わりかつ陣頭指揮を執ることのできる経理職の求人が増加している、またはその許容年齢が上がっていると推察できます。管理職求人数の増加ではなさそうです。30歳代半ばに経理求人が集中しているならば、経理経験の少ないエントリーレベルの経理求人が減少している可能性もあることには注意が必要です。

補足)その他の想定についての検討は次の通り。経理以外の企画管理系の職種で確認したところ、4400件のうち、管理職・マネージャー:33件、役員・事業統括マネジャー:54件(うち6件は管理職・マネージャーと重複)と管理職求人は1.8%程度であった。doda転職サービスの求人数を鑑みると特別に高齢の転職成功者が僅かにいたたけでは平均年齢を押し上げられないと思われる。

▼doda掲載の求人情報を検索