グローバル経理人材になるためには、ただ英語ができる、英文会計ができるとうキャリアではダメなようです。それを示す厚生労働省の調査結果があります。「日本人従業員がグローバル人材になるために必要な要素」を企業にアンケート調査したものです。

qualification
グローバル人材になるために必要な要素
出所:厚生労働省「経済環境・経済政策の変化が事業展開・雇用に及ぼす影響に関する調査」

上の調査結果によれば、企業が求めているグローバル人材とは行動力です。

  • 海外の事業所において、自立的・自主的に発言・行動ができる
  • 多様な考え方を持つ人材の発言の意図を把握することができる
  • 多様な考え方を持つ人材と共同・調整して仕事を進めることができる

もちろん、英語力や英文会計も必要ですが、それらは勉強で解決できることです。頑張れば比較的短期で習得できる課題です。

一方で、上のような行動力を短期的に身に付けることは不可能です。だからこそ、企業は行動力をグローバル人材の重要な要素に挙げているのでしょう。

行動力を備えるには、行動するしかありません。

今日から、自立的・自主的に発言・行動する、他人の意図を汲み取る、共同・調整して業務を進めることを意識して経理業務に取り組みましょう。

例えば、

  • 日常の経理業務で効率化できることを会議で提案する、
  • 頭ごなしに営業部門の起票の誤りを非難しない。なぜそのような間違いが起きたのかを汲み取り間違いが起きないような方法をアドバイスする、
  • 困っている同僚や後輩がいたら手助けをする、

このようなことを意識的・継続的に行なっていくうちに海外でも通用する行動力が身についていきます。

英語や英文会計は、知っているか知らないかだけの問題です。本気で気合を入れれば、短期間で習得できる課題です。

グローバル経理人材としてのキャリアを目指し、先ず行動力を身につけよう。