紹介会社経由求人企業に応募する場合は原則、手書きの必要はありません。
紹介会社の指示に従う
手書きが必要な場合は紹介会社から個別に指示があります。当社取り扱い求人では、募集企業から手書き履歴書提出の指示があるのは、100件のうち数件です。
紹介会社案件で手書き履歴書が求められている場合も書類選考はパソコン 作成のもので行い、面接の段階で手書きの履歴書を持参するといった形が一般的です。
もちろん、手書きが禁じられているわけではありません。あなたが是非とも手書きで書類選考をという考えをお持ちなら、手書きの履歴書を提出しても問題ありません。
万一、手書き履歴書が不利になる企業なら、その旨を紹介会社が伝えるはずです。伝えられないような紹介会社があれば直ぐに登録を抹消しましょう。存在意義がありません。
直接応募の場合(紹介会社を介さない応募)
紹介会社を介さずに直接企業に応募書類を提出する場合は、最近は見極めが多少難しくなってきました。10年前であれば迷った場合は取り敢えず手書き履歴書でした。昨今はそう簡単にはいかなくなりました。
応募企業の常識を推測する
- 履歴書が手書きかパソコンかは、選考をおこなう応募企業の常識が適用されます。
- 手書きを常識と思っているのか
- パソコン作成を常識だと思っているのか
- どうでも良いと思っているのか
応募する企業が上のいずれを常識としているのかによって対応が変わります。
本来は事前に企業へ確認できれば良いのですが、そのような適切な機会がなければ推測せねばなりません。
弊社の経験則からすると、おおよそ次のような傾向を見てとれます。
経営者の年齢層から推測する
40歳代前半までの経営者の企業は一般的にパソコン作成の履歴書が良いでしょう。手書きでも問題ないことが多いですが、なかには今どき手書き履歴書を作るなんて非効率的、ナンセンスだと考えている企業もあります。その可能性を考慮するとパソコン作成の履歴書の提出が無難です。
50歳代後半以降の経営者の企業は一般的に手書き履歴書が良いでしょう。パソコンでも問題ないことが多いですが、なかには履歴書をパソコンで作成するなんて本当に入社したい気があるのかと考えたり、筆跡でも人となりを判断したいと考えたりする企業もあります。その可能性を考慮すると手書き履歴書の提出が無難です。
以上二つの年齢層の中間にあたる40歳代後半から50歳代前半の経営者は、一般的傾向が取りづらい層です。まさに中間でどちらの常識を持っていてもおかしくない層です。ちょうど彼(女)らが社会人として活躍し始めた頃(1990年前後)にパソコンが普及し始めています。どちらの常識、価値観を持っているのか大雑把な傾向が掴みづらい層です。
業界・社歴から推測する
そのような場合は業界や社歴から推測します。
いわゆる重厚長大産業に属する場合で経営者がその産業生え抜きの企業またはバブル期(1980年代後半)以前に設立された企業に提出する履歴書は一般に手書きが無難でしょう。
一方、重厚長大産業以外の業界またはバブル期(1980年代後半)以降に設立された企業に提出する履歴書は一般にパソコン作成が無難でしょう。
以上、大雑把な傾向です。実際には当然、個々の企業によって異なります。人材紹介会社を介さずに直接応募する場合で、手書きの履歴書を提出すべきかパソコン作成の履歴書を提出すべきか分からない場合は、経営者の年齢層、業界、社歴のそれぞれから、または複数を組み合わせるなどして推測しましょう。