日本のビジネス界では英語力を測る尺度としてTOEICが広く使われれています。英語を使う経理職を目指しているなら、TOEIC受検は必須です。

経理職の転職活動では、どの位の英語力があればいいのでしょうか?

非管理職の英語力が求められる求人の場合、日本企業であれば、最低TOEIC600点、できれば700点以上、外資系企業であれば、最低TOEIC700点、できれば800点以上が目安です。

経理職では、経理も英語もできる人が、まだ不足している状態です。多少、経理経験が不足気味でも英語力で転職が有利になることもあり得ます。ただし、英語さえ出来れば有利となるのは、これから5年程度です。

最近は、例えば総合商社の場合、ほとんどの新入社員がTOEIC800点を超えていると聞きます。20~30年前は、総合商社でも入社時にTOEIC600点あれば取り敢えずOKでした。英語のできる新入社員が実務経験を積んでいけば、経理もできて英語も出来る人が増えていきます。英語さえ出来れば有利になることは少なくなります。

TOEICを基準に話してきましたが、ビジネスの現場で実際に求められるのはTOEICの点ではなく使える英語力です。TOEICの点のわりには、話すのが上手い人、点のわりには話せない人がいます。

Sankei BizにもTOEICで高得点をマークしているにも拘わらず、英文レターを書けなかったり話せなかったりするという記事がありました。

TOEIC高得点社員の英語力ギャップ なぜ?人事担当者もビックリ

TOEICの点数と実際の英語力の差は、TOEIC700点前後までによく見られる傾向です。TOEIC800点~900点になると試験結果と実際の英語力は等しくなってきます。弊社の転職相談でも英語力が関係する求人に関しては、TOEIC700点前後までの方にはTOEICの点に比べて、自分で英語力はある方だと思うか、ない方だと思うか、得点相当だと思うかをお聞きしていました。

TOEICの得点は転職の書類選考上、必要です。但しそれは、あくまでも書類選考を通過するためのものです。本来の目的は業務で使用することです。入社後に困らないよう実践力をつけておくことも大切です。実践力を付けるには、アウトプットするしかありません。

イングリッシュスピーカと接点がない場合は、一般的には英会話教室に通うことになります。

このとき、絶対にグループレッスンを選んではいけません。
グループレッスンは一見、月謝が安いですが、そうでもありません。

仮に60分あったとしても6人のグループレッスンなら、自分に使われる時間は10分。そのうち半分、先生が話をするとすると、自分がアウトプットする時間は、たったの5分しかありません。

これでは月謝が安くても費用対効果が合いません。

英会話教室はインプットする場ではありません。

インプットは自宅で一人でできます。
相手がいなければできないアウトプットを英会話教室で行います。

英会話教室は必ずマンツーマンを選びましょう。
マンツーマンなら授業時間全てが自分のために使われます。

最近は、DMM英会話など、インターネットを使ってマンツーマン授業を受けられるものもあります。これなら従来の通学式に比べると安価です。

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