履歴書や職務経歴書に必要性のないことを余計に書く必要はありません。それだけで面接のチャンスを自ら潰しています。

履歴書は、定型のフォーマットを使用することが多いでしょう。職務経歴書は通常、A4用紙2枚~3枚です。応募書類の紙面は限られています。限られた紙面を有効活用しなければ成功はありません。応募書類は、広告と同じです。広告は限られた紙面の中で必要な情報を強弱をつけて伝えています。媒体によって読者層が変わるため、掲載媒体によって強弱のポイントを変えることもしばしばです。

応募求人に無関係なことは、書類選考に必要のない事項です。経理求人に応募しているのであれば、経理業務以外は直接的に関係ありません。たとえば、あなたが営業職を務めたことがあったとしても、経理求人への応募であればごく簡単に目立たぬようにそっと触れるだけにします。職務経歴書の職務の要約を「営業部に配属され、・・・」で始めてはいけません。冒頭に書くと目立ちますし印象に残ります。経理経験の印象が弱まります。職務の要約の冒頭は必ず経理に関することにします。

営業職の期間が5割を占めていたとしても、職務経歴書の5割を営業職の記述で占めてはいけません。経理職への応募であれば、少なくともスペースの8割を経理に関する事項で使うようにしましょう。選考する人は、経理職を探しています。経理経験を見ることしか頭にありません。中途採用では通常、書類選考を行うのは配属部署の人、すなわち経理の人です。例えばコミュニケーション力が付いたことなど、営業職に関連して、強調したいことがあるのであれば、それは書類選考を通過した後に面接で伝えた方が効果的です。面接官と顔を合わせて営業経験を伝えれば、あなたの人となりをよく知ってもらうことができます。

履歴書の資格欄にも注意しましょう。過去に業務上取得したものであっても、履歴書に記載するか否かは慎重に検討しましょう。経理に無関係な資格がいくつも並んでいると、経理経験が薄い印象を与えてしまいます。

趣味に関する資格も十分に検討しましょう。趣味に関する資格を記入する場合のメリットは次のいずれかだけです。一つは面接で自分を知ってもらうための話題のきっかけ。もう一つは、面接官が同じ趣味を持っていれば、共通の話題がができ選考が有利に運ぶ可能性があること。いずれのメリットも期待できないのであれば、経理に無関係な趣味の資格は省きましょう。

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