第一印象が大事なのは面接だけでない
応募書類作成の大原則は、
一.人物像が分かる 二.それが一目で分かる
- 先ず採用担当者が、書類を見てあなたがどのような人物かをイメージできる書類を作ること
- そして、それが応募書類を読み込まなくても一目で感じ取れるような応募書類を作成すること
この2点が守られていれば、実は職務経歴書の形式はどのようなものでも問題ありません。
応募書類はジックリ見てもらえるとは限らない
これが現実です。
この現実がある限り、よく見てくれないという前提で職務経歴書を作成しなければなりません。特に書類を一目見た瞬間にメッセージが伝わらないものは、直ぐに閉じられて二度と見られることはありません。
あなたにも、仕事で、スッと頭に入らない書類を目にしたとき、後回しにしてしまう。このような体験があることでしょう。
中途採用では一般に、募集部署の経理の人が実際の選考を行います。人事部ではありません。しかしながら、人材を募集=人が足りない=日常業務が忙しい。この状況下、人材選考が重要であると思いつつも目の前の日常業務に追われ、ひと目でメッセージが伝わらない応募書類は後回し(=選考対象外)となってしまうことが多いのが実状です。
応募書類をジックリと見てもらうには
書類をジックリ見てもらわなければ、選考の対象になっていないも同然です。
書類をジックリ見てもらい、チャンスを掴むためには、相手の知りたい分かりやすいメッセージを冒頭に持ってくること、全体的な見た目が良く、見やすい構成となっていることが大切です。
あなたが街中でチラシを受け取ったとき、パッと見て、関心があるもの・ないものを瞬間的に判断、関心がないものは捨て、関心があるものは改めて内容をよく見る、これと同じです。
それでは、どのよう内容を冒頭に書けば良いのでしょうか?
職務経歴書の冒頭に書くべきこと
冒頭部分に書くのは、分かりやすいメッセージ、即ちそれは、選考担当者が抱えている問題に対する答が書いてあることに尽きます。
例えば、プレイングマネージャーとして、仕訳から決算までを仕切る方がいないという問題を抱え、部下を探している経理部長がいるとします。
冒頭の職歴概要に、「プレイングマネージャーとして仕訳から決算までを担当し・・・」と書いてあれば、経理部長はその応募書類を詳しく見ます。面接の機会を得る可能性も格段に上がるでしょう。
一方、冒頭に「新卒後、○○地区の営業を担当、社長表彰・・・」と経理に関係のないことが書かれていたり、経理業務が箇条書きにしてあるだけで決算まで完遂できるのか否かがよく分からなかったりしたらどうでしょうか?
このような応募書類は、経理部長に「私が決算まで出来るかどうか書類をよく読んで当ててみて下さい」と問題を出しているのと同じです。時間をかけて問題を解こうとしてくれる選考担当者もいるかもしれませんが、普通はスキップされます。
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