学歴はどこから記入するか

履歴書の出身校が選考に有利になることも

高校からではなく、中学校や小学校から記入してみる

出身校、特技や趣味など、できるだけ多く記入してみるのも一つの手です。とりわけ、自分の経験と応募条件を照らし、チャレンジだなと感じる求人に応募する場合に検討してみましょう。選考通過のチャンスが増えます。

履歴書の学歴は教科書的には一般に、義務教育の小学校から記入するとされています。但し、実際の転職市場では高校から記入している方が多いです。小・中学校が記入されていないから採用を見送りますという事例は聞いたことがありませんので、高校から記入すれば特に問題はないでしょう。

しかし、知っておくべきポイントがあります。
問題はありませんが機会を損失している可能性があるのです。

社会心理学者によると、人は、名前のように何かちょっとしたことでも自分と関連があるものには、特に好意を感じやすいようです。場合によっては、人の判断に驚くほど強力な影響を及ぼすことがあります。たとえば、相手の誕生日が自分と同じだと、見知らぬ人からの依頼でも承諾する率が高いことが調査研究で明らかになっています。
営業の現場では顧客からよい反応を得るには、名前、信条、出身地、出身校など何であれ顧客と類似点のある営業担当者が売り込みをした方が効果的だといわれています。

自分の日常を鑑みるとこの傾向には賛同さぜるをえません。私自身もやはり、出身校が同じであったり名前が同じであったりすると、同じでない人に比べ関心が高くなってしまうことは否定できません。

紹介の現場でも、選考の担当者と応募者の出身校が同じ場合、応募書類を提出した時点で先方がその応募者に会うことを楽しみにしている、言い換えれば選考者の気持ちの中ではその応募者が面接前に加点されてしまっていることがあります。

普通、面接はゼロ点(マイナスからのことも)からスタートですから面接をプラス評価からスタートできることがどんなに有利なことかがお分かりでしょう。面接でも好意的に接してくれる可能性大です。

また、仮に選考の結果、2名の応募者の経験・能力の評価が全く同じになった場合、選考者と何らかの共通点のある応募者が有利になるでしょう。

履歴書の学歴は、高校からでも問題はありませんが、出身校が同じだと有利に働くことがあります。その機会を増やすために中学校や小学校から記入するというのも一考の価値があります。

さらに履歴書の趣味や特技を記入する欄があれば、積極的に記入してみるのも一案です。選考者と共通の趣味や特技があれば、選考が有利に運ぶことがあるかもしれません。但し、趣味・特技は、それが選考者の好まないものであることがあります。逆効果になることがあります。趣味・特技の記入に際しては注意が必要です。学歴の場合は、小学校から記入しても逆効果になることはないでしょう。

ちなみに学歴は一般に、小・中学校は卒業年次のみ記入、高校以上の学歴は入学年次と卒業年次の両方を記入するとともに学部、学科までを記入することとされています。