転職理由は具体的に

転職理由は集約すると次の4つに大別されます。
  1. キャリアアップ(他にやりたい仕事がある、仕事内容に不満)
  2. 将来への不安(会社・業界の将来性)
  3. 待遇の不満(給与・残業・休日)
  4. 会社都合(倒産・リストラ・契約満了含む)

4.会社都合(倒産・リストラ・契約満了含む)

倒産の場合は、退職時の具体的な状況を説明できるようにしておきます。一流を目指す経理の方であれば、正確な法的な状況を説明できるようにしておくべきです。


ちなみに、 「倒産」という言葉は、法律用語ではなく、少しあいまいな一般用語です。東京商工リサーチのWebサイトでは、次のような状況を倒産と定義しています。

  • 2回目の手形不渡りを出し、銀行取引停止処分を受けたとき
  • 裁判所に以下の法的整理手続の申立てをしたとき
    – 会社更生法に基づく会社更生手続、民事再生法に基づく再生手続、破産手続、特別清算
  • 任意整理(私的整理、内整理)を開始したとき

リストラの場合には、会社の業績の状況や人員削減の具体的な人数を伝えた方が良いでしょう。ある程度の規模で行われたのであれば、必ず人員削減の規模を伝えます。そうすれば、あなただけがリストラされたのではないことが分かると、あなたの能力の問題ではないと判断してくれます。

契約満了の場合は、会社全体の業績の問題なのか部署の問題(経理部門人員削減など)なのかを明確かつ具体的に述べましょう。売上の減少幅や人員削減数(人件費削減幅)など、具体的な数字を挙げると信用性が高まります。ポイントはあなた個人の能力の問題で契約を満了されたのではないということが間接的に伝わるようにするということです。直接的に私の能力の問題ではありませんと言っても、なかなか信用はしてもらえません。取り巻く諸環境を数字を用いて客観的に説明すると信憑性が増します。

早期退職制度に応募した場合は、なぜ今回の早期退職者募集に応募したのか、なぜ会社に残るという選択肢を取らなかったのかを明確に答えられるようにしておきます。本来は、面接官に聞かれなくとも転職理由を伝えるときに、これらのことも含めて回答した方が良いでしょう。そうしなければ、実質的には仕事ができないから早期退職への応募を促されたのでは?と勝手に面接官が結論付けてしまうかもしれません。若しくは、本当は他の理由があるのではないかと疑念を抱くかもしれません。疑念があるだけでは、評価が×(バツ)になるこはないかもしれませんが、○(マル)にもなりません。評価が○(マル)にならなければ意味がありません。まして、応募者が多い場合や不況下では、◎(二重マル)でなければ、内定を勝ち取ることはできません。

転職理由
1.キャリアアップ 将来への不満
2.待遇に不満
3.会社都合