面接に臨む

経理経験や知識よりも重要なものがある

やはり第一印象は大切

面接では、第一印象が先ずは大切です。

それに対してはこのように言う方も沢山いらっしゃいます。


「外見ではなく中身で勝負します」
「中身を見て良さを評価してくれるような会社に入ります」
確かに正論です。
しかしながら現実は違います。

あなたが特別にプレゼンテーションが上手いか、面接が何時間にも及ぶものでなければ中身だけで勝負できません。面接官が僅か1時間程度の面接で、隠されたあなたの真の中身までを十分に汲み取るのは不可能です。

面接の評価は、第一印象+中身です。
しかも、評価の比重は、第一印象>中身です。

面接官にとっては、第一印象のほうがあなた自身の中身を知るよりも先になります。そのぶん、どうしても第一印象の比重が重くなります。
第一印象が良ければ、面接に入る時点で既にプラス評価になっています。有利な状態で面接をスタートできます。そこから面接の中身で加点減点されていきます。面接で多少減点されても、まだプラス評価でいることができます。
ところが第一印象が悪ければ、マイナスからスタートすることになります。面接で良いところを見せて、評価されて、やっとプラスマイナスゼロのスタート地点に立つことができます。一度でも面接で悪いところを見せれば、もう挽回は不可能でしょう。

それでは、第一印象を良くするためには何が最も大切なのでしょうか。
あなたの第一印象は、ほぼ服装で決まります。なぜなら、面接では普通、スーツを着ているからです。あなたは、スーツや靴で身体の95%位は覆われています。

清潔感や誠実さが感じられるような色や形のスーツ、ネクタイ、ワイシャツ、靴を身に着けていれば、第一印象は良くなります。スーツはアイロンをかけ、靴はきちんと磨きます。あまりにも古くなっていたり、くたびれてしまっている場合は新しいものに買い替えましょう。

以前の職場のスーツが最も良いとは限りません。その会社では一般的な柄であったとしても、他の会社や業界の面接には相応しくないかもしれません。どのようなスーツが良いか分からない場合には、紺のスーツにしましょう。基本的には、ビシッとした紺のスーツを身に付けていれば誠実な印象を与えることができます。紺のスーツに不快感を覚える人はいません。ただし、服のセンスから社風との相性を判断しようとする企業(アパレル業界など)は除きます。

第一印象を良くするために服装に注意する=高価なものと勘違いする人がいます。
特別に高価なものを身に着ける必要はありません。
基本的には前職の給与をベースに次の転職先も探しているはずです。これまでの勤務先にふさわしい価格の衣類を身に着けていれば問題ありません。過度に高すぎても応募先の面接官の印象は良くありません。かえって洋服にお金をかける派手好きな人かもしれないと思われることもあります。もちろん逆に安すぎてもいけません。

米国の有名人材コンサルタント ブライアン・トレーシーも「人間は感情で何かを決め、あとからそれに理屈をつけ、自分の決断を正当化します」と著書で述べています。

第一印象がよければ、その後のあなたの受け答えや能力・経験にまで良い印象が広がっていくでしょう。