リクルートワークス研究所は2017年1月31日に中途採用実態調査(2016年度上半期実績、2017年度見通し)を発表しました。
同所は2017年度の中途採用の見通しについて、「増える」が14.7%、「減る」が4.3%であることから、さらに増加する見通しと分析しています。

しかしながら、調査結果をよく見ると、
「変わらない」36.0%、
「分からない」36.4%、
「以前も今後も採用しない」8.5%で、
合わせると80.9%です。
すなわち、ほとんどの企業が態度不明です。
さらに前年度同調査と比べると、
「減る」が3.7%から4.3%へ増加しています。
態度不明に「減る」4.3%を足すと
85.2%になります。
これらを鑑みると、弱含みと考えることもできそうです。

もともと割合の少ない「増える」「減る」の多寡をもって、「中途採用が増加の見通し」と結論付けて良いものかどうか判然としません。ほとんどの企業が来年度の採用見通しなど分からないということなのかもしれません